カテゴリ:建築デザイン工学科より(日誌)
【建築デザイン工学科】1年生・産学連携授業『木造建築』 with POLUS(ポラス)
令和8年7月7日・10日に、1年生【建築構造】の授業において、POLUS様(越谷市)をお招きし、企業連携授業として木造住宅に関する授業を実施しました。
授業のテーマは、日本の伝統的な住まいであり、最新の技術が詰まった「木造住宅」。
生徒たちは、4つのプログラムを通して、建築の奥深さとおもしろさを体感しました!
① 木造建築についての講義
まずは、日本の木造建築の歴史や特徴、そして現代の最新技術について学びました。県内の木造住宅において数多くの実績を残しているプロの視点からの貴重なお話に、生徒たちは真剣な表情で耳を傾けていました。
② ストローで体感!「筋かい(すじかい)」の重要性ワーク
建物を地震や風から守るために欠かせない「筋かい」。今回はストローを使って簡単な模型を作り、筋かいが“あるとき”と“ないとき”で、建物の強さがどれだけ変わるかを実験しました。「ストロー1本でこんなに強くなるんだ!」と、構造の仕組みを肌で感じることができました。
③ スチレンボードで実験!「梁(はり)のたわみ」ワーク
建物を支える「梁」にかかる力について学ぶため、スチレンボードを使ったワークに挑戦。どの向きでボードを使うとたわみにくくなるのかなど、実際に手を動かしながら、建築デザインに必要な「構造の知恵」を楽しく学びました。
④ プロの技を間近で!「継手(つぎて)・仕口(しぐち)・接合金物」の観察
プレカット(工場であらかじめ加工すること)された木材の「継手」や「仕口」、最新の「接合金物」の実物が教室に登場!職人技と最新テクノロジーが融合した実物を間近で観察し、触れてみることで、教科書だけでは分からない本物の建築技術に大興奮の一時でした。
お忙しい中、生徒たちのために貴重な学びの機会をご提供いただきました「POLUS」の皆様、本当にありがとうございました!
【建築デザイン工学科】3年生・産学連携授業『BIM演習』 with 小川工業㈱
令和8年6月中、3年生【応用製図】の授業において小川工業株式会社(本社:行田市)様をお招きし、企業連携授業としてBIM(Building Information Modeling)に関する2時間×4週の演習授業を実施しました。建設業界で急速に導入が進む最先端技術に触れると共に、将来の職業選択に繋げられる貴重な体験ができました。
①:BIMの基礎から応用までの習得
1週目:BIMの基礎知識や建築設計・施工でどのように使われているかをはじめ、BIMが従来の二次元図面から三次元モデルへと進化し、情報の一元管理やプロジェクト全体の効率化に果たす役割を理解しました。またiPadを使ってBIMx内でデータをAR化し完成イメージを現実の空間に投影するなど、BIMならではの技術に生徒は興味津々でした。
2週目:BIMの基本的な操作方法を学びます。BIMは2次元CADとは異なり線を描くのではなく、立体的な要素を直接図面内に反映させて組立て描いていきます。最初は描く感覚の違いに少々戸惑いながらも直ぐに慣れ、殆どの生徒が練習図面を時間内に完成することができました。
3・4週目:事前にGeminiをペルソナ化して『仮想顧客』になってもらい、各自でプランニングしたオリジナル図面に基づいて、BIMで2階建て戸建住宅を描いていきます。生徒は、基本的な操作方法である程度描くことができるようになり、詳細部分は少しずつ教えていただきながら、オリジナルの2階建て戸建住宅を描くことが出来ました。
今後は、オリジナル図面からBIMを使って戸建て住宅や分譲住宅を描き、新しい街づくりのプランや提案を企画していく予定です。未来の建築のあり方を肌で感じ、生徒たちにとって非常に刺激的な時間となりました。
ご協力いただきました小川工業株式会社様に心より感謝申し上げます。今後も、最先端技術に触れる機会を積極的に設け、生徒たちの専門的な知識と技能の向上に努めてまいります。
【建築デザイン工学科】3年生・産学連携授業 with 伊田テクノス㈱・東和アークス㈱
令和8年6月18日(木)に【産学連携授業】として伊田テクノス㈱様ならびに東和アークス㈱様にご協力いただき、3年生2クラスを対象に体験・実践型の授業『施工管理シミュレーション・基礎編』を実施しました。
この授業は、過年度マイスターハイスクール事業(旧大宮工業高)で実施した内容を今年度は大宮科学技術高校向けに改良し、グループワーによるコンクリートの積算や見積書の作成の他、「仕事」をするためのプロセスの他、実際の建設現場で起こりうるトラブルへの対応についても学びました。
1.コンクリートの積算ワーク(原価管理:①)
建物の設計図を基に、必要なコンクリートの打設量を正確に計算することで、建設現場で求められる正確性や数量計算を学びました。
2.見積書の作成(原価管理:②)
次に3社の生コンクリート会社を比較し、最適な会社を選定するワークを行います。コンクリートの価格だけでなく、輸送の距離、保持するミキサー車など、工事現場や周りの環境の様々な要素を考慮しながらグループで話し合い、1社を選定した明確な理由や総合的な判断根拠を各班で発表し、最適な判断・決定の難しさや責任の重さを体感しました。
3. トラブル対応シミュレーション(工程管理)
最後は台風による工期遅延という想定外の事態が発生し、生コンクリート会社の再手配が必要になる想定です。限られた時間の中で、顧客に状況を説明し、新たな見積もりを取り付け、商社と交渉する一連の流れやプロセスを学び、実際の業務を想定したロールプレイング体験をし、「社会に出てすぐに役に立つ」「トラブル対応の心構えができた」「交渉する難しさを知った」などの意見がたくさん上がり、生徒にとって非常に有意義な授業になったようです。
今回の授業は、生徒自身が近い将来の社会人を想像しつつ、企業の方々から直接指導をいただき、入社前までにコミュニケーションスキルや問題解決能力を養うこと、その必要性を感じること、社会人としての心構えを持つことが目的です。この授業の経験を活かし、生徒一人ひとりが、自分の目標に向かって進めるような環境を継続的に作りたいです。
ご協力ただきました伊田テクノス㈱様、東和アークス㈱様の皆様に心より感謝申し上げます。※今後、2・3学期中に『施工管理シミュレーション・応用編』を実施する予定です。
【課題研究】文化祭「ウェルカムアーチ」製作プロジェクト ~高大連携ものつくり大学でご指導を仰ぐ~
先週6月5日(金)にアーチ製作『デザイン案』について、木造構造物の専門的な設計に関わる技術的なご指導をいただくため、高大連携でお世話になっている「ものつくり大学建設学科」の横山先生と芝沼先生の下を訪れました。
生徒が描いた『デザイン案』はあくまでもデザイン図面上の設計であり木造構造物を製作するには、構造計算や技術的な補強等が必要不可欠です。両先生は、生徒の『デザイン案』コンセプトとプレゼンを聴き、最良で的確なアドバイスをしていただいただけでなく、より良い作品にするための新たな提案やプランを快く出してていただきました。
そのアドバイスを基に『デザイン案』をブラッシュアップし、来月『最終デザインセッション』を行う予定です。横山先生並びに芝沼先生には、お忙しい中ご指導いただき感謝申し上げます。
【建築デザイン工学科】3年生・産学連携授業 with 吾妻工業㈱ 『折り紙チャレンジ』
令和8年6月4日(木)に産学連携及び国際交流教育の一環として吾妻工業㈱様(さいたま市大宮区)及び㈱ビルコ様(上尾市)・大黒屋建材㈱様(さいたま市北区)・㈱高信工業様(さいたま市岩槻区)をお招きして、3年生2クラスを対象に『建設業のグローバル化体験』を実施しました。
この体験は、建設業界で急速に進むグローバル化(多国籍労働者と協働)を肌で感じてもらうために『折り紙チャレンジ』と称し、6グループに分かれ「折り紙」で立体物を造る企画です。 実際に日本社会の中で働いている方々で、グローバルワーカー(ベトナム籍:4名、モンゴル籍:2名)計6名の方に一緒に参加していただいきました。
生徒たちは、ユニット折り紙の「折り図」を建築の「図面」として捉え、一つ一つのパーツを正確に折り上げ、それらを組み上げて立方体を完成させます。この立方体を小さな「建築物」としてグループで協力し、品質を保ちながら時間内に完成させるというミッションは、実際の建設現場でのチームワークや工程管理、品質管理の重要性について、学ぶ絶好の機会です。グローバルワーカーの皆さんは、「折り紙」を折ることは初めての体験で終始興味津々で楽しんで取り組んでいた姿が印象的でした。この『折り紙チャレンジ』は、日本文化への理解や体験の側面もあります。生徒たちは、修学旅行で台湾を訪問した経験を活かして、積極的に活発なコミュニケーションを交え、すべてのグループが言葉や文化の壁を越えて協力して一つのものを作り上げることが出来ました。
ご協力いただきました吾妻工業㈱様、㈱ビルコ様、大黒屋建材㈱様、㈱㈱高信工業様には、改めて感謝申し上げます。
【建築デザイン工学科】3年生・官学連携授業 with 埼玉県環境科学国際センター
令和8年6月3日(水)に官学連携授業の一環および地球温暖化問題の知識及び意識向上を目的に、建築デザイン工学科3年生(建築コース)を対象に埼玉県環境科学国際センター(所在地:加須市)で温暖化対策担当をしている大和広明博士をお招きし、地球温暖化等の専門的なご意見を聴く特別講義を実施しました。
温暖化をより身近に感じ、刻々と変化する温暖化に対して原因を抑える「緩和」と影響に備える「適応」という言葉を学び、同時にその地球環境を踏まえた上で、建築学を学ぶ生徒として、いかに「快適な人間の活動空間」を創作するか、そして温暖化とどう向き合っていくのかを考える重要な機会となりました。
生徒は、温暖化と人間社会そして建設業界が密接に関わっていることや環境を考慮したものづくりが必要であることを学び、しきりに感心した様子で講義を聴いていました。
大和先生には、台風接近の中本校まで足を運んでいただき、また貴重な講義を実施していただきましたことに、改めて感謝申し上げます。
【建築デザイン工学科】3年生・産学連携授業 with 吾妻工業㈱
令和8年6月2日(火)に産学連携授業の一環として、建築デザイン工学科3年生(建築コース50名)を対象に吾妻工業㈱(本社:さいたま市大宮区)様にご協力いただき、3年生2クラスを対象に『建設業の施工管理について』の特別授業を実施しました。
同社は昨年度旧大宮工業高校の実習棟改修工事を担当しており、主に「施工管理」業務の内容説明だけでなく、工事現場における1日の業務サイクル、技術職や技能職の違い、福利厚生や待遇面の他などを踏まえて授業を進めました。
また、地場企業と大手企業に勤める違いやそれぞれの長所や短所、給与所得や休暇取得の形態や違いなどといった産学連携授業ならではの情報も織り込まれ、生徒は自身の未来像と重ね合わせながら真剣な表情で聞き入っていました。
3年生の今の時期は、進路決定する重要な時期でもあり、生徒にとって非常に有意義な時間となりました。特別授業をしていただきました吾妻工業㈱様には、改めて感謝申し上げます。
【建築デザイン工学科】3年生・産学連携授業 with 旭化成ホームズコンストラクション㈱
令和8年5月21日(木)に産学連携授業の一環として、建築デザイン工学科3年生(建築コース50名)を対象に旭化成ホームズコンストラクション㈱様をお招きし、建築生産技術の重要な要素である 【PDCAサイクル】について特別授業を行いました。
この授業は、工業教育で重要な要素である【生産管理: PDCAサイクル】に焦点を当て、実際に企業が行っている PDCAサイクルの事例を挙げていただき、常により良いもの作り出すための工夫や考え方を分かりやすく、説明していただきました。
1限目の座学では、企業でPDCAサイクルの事例を挙げながら、一度製作した製品に対して「もう少し改善の余地がないか」「もっと使いやすくするには」などを考え、そして改善を実行して新たなものを作り出す概念=PDCAサイクルを学びました。工業教育では、常により良いものを改善してものを生み出していくことが醍醐味の1つで、生徒は、普段の学校生活や実習の中でもこのサイクルを自然と実行していることに気づいたようです。
2限目は、PDCAサイクルを生かしたペーパータワー作りにチャレンジしました。グループに分かれ、輪ゴム・箸・A4用紙を使って与えられた条件でどれだけ高く作れるかを競います。グループでそれぞれ作戦会議をし、時間内にタワーを作り、高さを記録します。その後振り返りを行い、更により高くより良いものを作っていくための作戦を考え、再チャレンジし、一回目よりどれぐらい高さが伸びたかを競いました。グループによっては記録が伸びたところもあり、また【 PDCAサイクル】の重要性や意義を身を以て学ぶことができました。
改めて旭化成ホームズコンストラクション㈱の皆さまには、体験や実践を通したPDCAサイクルの特別授業を実施していただいたことに感謝いたします。